「里山」で遊ぶことから、新たな発見が

「虫の里」は、子どもから大人までが昆虫などの生き物たちと触れ合いながら、五感を通して楽しく自然科学を学べる場を目指します。特に、「家族が来て、捕まえて・触って・遊んで・学べる「昆虫の楽園」の拠点」となることをコンセプトとします。この「楽園」は、人間と生き物、自然が共生する里山の環境を維持・利活用して文化や伝統を承継する場でもあります。

昆虫の英知を蓄える古民家

このプロジェクトでは、江戸期からある庄屋古民家(佐川家)とそれらを取り囲む豊かな里山環境を利活用します。大小二つの土蔵のうち大きい方(約190㎡)を常設展示、ミュージアムショップ、昆虫関連の図書の閲覧、昆虫標本の保管施設など研究活動の拠点とし、約330㎡の母屋は企画展示、研修や宿泊などに利用します。

虫たちと出会うことは、同時に自己の可能性を発見すること

この施設は、自然科学・STEM教育(科学・Science、技術・Technology、工学・Engineering、数学・Mathematics)の拠点として機能することを目指しています。「虫の里」で遊ぶ子どもたちが将来、「日本や世界で活躍する広い視野の科学の目を持った人となる」という、人間の成長と可能性の手助けを目的とします。